◆◆◆ 初めての茶道用語 ◆◆◆      
  Home >きーさんの茶道 >茶道用語


     四規七則
 利休が茶道のあり方について教えた言葉です。

四規 「和敬清寂」

七則 「茶は服のよきように」「炭は湯の沸くように」 「夏は涼しく、冬は暖かに」「花は野にあるように」「刻限は早めに」 「降らずとも雨の用意」「相客に心せよ」


   茶会
正式な茶会は『茶事』で炭点前、懐石、濃茶、薄茶セットになっている。  言わば、お茶のフルコースである。


薄茶の茶会:大寄せの茶会は薄茶の席が一般的です。  薄茶の席で懐石を簡略にして、点心が出される場合がある。
濃茶の茶会:

   亭主 と 客
亭主(東):お茶会を催す人、招待する人
半東(はんとう):亭主の補佐役

正客:お茶会に招れた人の代表者、大寄せの茶会では譲り合って  なかなか決まりません。
次客:二人目の客
三客:以下、四客、五客、・・・・。
詰(つめ):末客。
 


にじり口内から
   躙口(にじりぐち)
躙口(にじりぐち):客の出入りするところ。 席からにじり口の外を見た写真。  高さ2尺3寸(約69cm)幅2尺2寸(約66cm)ほどの小さな入口で腰をかがめにじってはいる。   

躙口から席入の仕方
   躙口から席入の仕方
  躙口(にじりぐち)から席入
亭主の迎え付けがある。 蹲(つくばい)で清めて、お正客 から順次席入りする。にじり口の戸を開け、扇子を前に置き、中の様子を伺い、にじって入る。 草履を揃えて立てかける。 詰 はにじり口の戸を音をたてて閉め、鍵を掛ける。この音が席入りがすんだことの亭主への合図です。  
  

床    床飾り
大寄せの茶会では諸飾りをする。  お軸を中心に下座に花を上座に香合を紙釜敷に載せ飾る。 香合は炭点前を省かせていただきましたとの意味。 籠花入れは風炉の時期、薄板は用いない、花入、薄板ともに真、行、草の三種あり、飾り方も異なる。  また、お軸が縦物か横物で違って来る。  これらの飾り方は古くから伝わる美意識が約束事になったのかもしれない。

席に入ったらまず床を拝見します。
 扇子を前に置き、一礼し、掛軸、花の順に拝見する。  点前座に進み、扇子を前に置き、釜、棚の順に拝見する。
 拝見がすめば次のお客の拝見のじゃまにならないところに仮座する。  全員の拝見がすめば正客から定位置に座る。

 

   扇子の置き方
席入りし定座に着いた後のおき方。
  正客は要を上座に、次客からは要を下座に向ける。
 
亭主と挨拶を交わすときに、客は膝前に置いて挨拶する、謙虚な気持ちで結界をつくるとの意。
亭主は扇子は使わず、どうぞ、お気軽にとの意です。淡交H15-4「結界を表象する」   

   菓子鉢
菓子鉢:お菓子を盛り、黒文字の箸を添えます。
  

   菓子(主菓子と干菓子)
主菓子は濃茶、干菓子は薄茶の菓子です。
 薄茶の茶会では主菓子が出ます。 主菓子と干菓子の両方が出されることもあります。
主菓子:金団、饅頭、羊羹、餅菓子など練り菓子や蒸し菓子など、 季節のもの
干菓子:落雁、金平糖、有平糖、煎餅など乾いたお菓子。

茶道口
   お菓子の頂き方
亭主から『お菓子をどうぞ』とお菓子が勧められます。 正客は『お菓子を頂戴します』と挨拶し、次の客に『お先に』と挨拶します。菓子鉢を軽くいただき、懐紙を出し、箸を上から取り、持ち替えて懐紙の上に菓子をとる。 箸を懐紙で清めて、菓子鉢を次の客に送る。
 次の客も同様に順次とり、詰(最後の客)は菓子鉢を正面を向こうにして茶道口に返す。

干菓子の場合は干菓子盆に多めに盛って出されます。手で懐紙の上にとり、 二種類の干菓子がある場合は向こう手前と、懐紙にとります。詰(最後の客)は菓子盆をお正客に持っていきます。

 主菓子は楊枝で一口大に切り(切り難い場合は手で割って)いただきます。
続いてお茶が出されます。   

薄茶
   薄茶と濃茶
薄茶と濃茶:製法は同じ抹茶である。 お茶の濃さと点て方の違いです。  飲み方も異なります。
薄茶:1人づつ一椀で点て、泡立てます。 抹茶の量は茶杓一杯半1.8g程です計ったことはありません。 ちなみに、インスタントコーヒーはスプーン一杯2gだそうです。
濃茶:人数分一椀で練りあげます。どろとしています。 抹茶の量は一人分が茶杓三杯3.75g程です  一人三口半づつ飲み回します。 大抵の場合最後は多く残ります、 飲みきるのが大変です。

薄茶
   お茶の飲み方(薄茶)
@お茶が点つと、定位置に出されます。半東がお正客の前に出します。お辞儀をして頂きます。
ご自分でお茶を取り出る場合、小間の場合はにじって、広間の場合は立ってでます。

A正客の場合はお茶碗を畳の縁内、次客との間に置き、 次客に『お先に頂戴します。』と挨拶をします。

次客の場合はお茶碗を畳の縁内、上客との間に置き、 上客に『お相伴します。』と挨拶し、 さらに次の客との間に置き、次の客に『お先に頂戴します。』と挨拶をします。

Bお茶碗を畳の縁内、自分の正面に置き、  亭主に『お点前頂戴します。』と挨拶をします。 お茶碗をとり掌に載せ左手を添え、感謝の気持ちで、軽くいただきます。 お茶碗の正面を向けて出されますので、  正面を避けて飲むと言う謙虚な気持ちで、手前に回します。 よく三口半で飲むと言われますが、何口で飲んでもかまいません。 また、何服頂いても良い。 「吸切り」と言って、最後は音を立て飲みきる。美味しく頂きましたとの意味です。
 飲み終ったら、お茶碗の飲み口を指で拭き、指は懐紙で清めます。 茶碗の正面を自分の方に戻します。

Cお茶碗を畳の縁外に置き、お茶碗を拝見します。 拝見が済んだら、お茶碗の正面を向こうにして返します。   

香合
   香合
  香合:炉の時期は練り香、風炉の時期は香木    
  

   煙草盆
  煙草盆:火入れに炭を起していれ、青竹の灰吹きに水を入れる。  煙草盆が置いてある位置が正客の座るところです。  茶室では煙草は吸ってはいけません。「煙草を吸うくらい気楽にどうぞ」との意味です。  
  

建水
   建水
  建水の中に蓋置を入れ柄杓を仕組む。
 
 
  

棗
   棗(なつめ)
  薄茶の入れ物

中棗、平棗、小棗

  

    茶入
  濃茶の入れ物
 仕服

 茶入を仕服に入れ飾る。
 

茶杓
   茶杓(ちゃしゃく)
  お抹茶をすくう茶匙右から真、行、草の茶杓、通常は草の茶杓をを使います。



茶道口
   茶道口
茶道口:亭主の出入り口 写真左側の戸。


  

水屋
   水屋
水屋:お茶点てる準備をするところ。
水に近いものは下段に、火に近いものは上段に置くのだそうです。   

水屋
   おいしい抹茶の点て方
お茶会はちょと思われる方、気軽にお茶を楽しむために、テーブルで点ててみましょう。
 準備するものは抹茶、茶碗、茶筅、ポット、  抹茶は変質しやすいのでこまめに買い求める。冷蔵庫で保存すれば1−2ヶ月は保存がきく。
お茶碗は、民芸風のご飯茶碗でいい、茶杓はスプーンで代用、台所にあるもので代用しましよう。
 抹茶は篩っておく、細かい粉末なのでダマになりやすいのでケーキを作る時の小型の篩器(金網の茶こしでも良い)を使うと良い。
 茶碗はお湯で少し温めておく、このお湯で茶筅をさらさと振りなじませる。
抹茶の量は茶杓一杯半(1.5-2g)、お湯は少し冷ましてから三口半(50cc)で飲める程度をそそぐ。
 茶筅は最初ゆっくり、だんだんと早く縦に切るような感じで点て、終わりは『の』の字を描くように茶筅を引き上げる。
この時注意することは茶筅をぐるぐる回さない、抹茶と湯が一緒に回ってうまく点たない。
 抹茶、お湯の量、お湯の温度、点て方によって風味が変ってきます。
お好みの味を見つけてお楽しみください。

風炉
   炉と風炉
  夏涼しく、冬暖かく
 風炉:夏期は5月から風炉のお点前になる、10月になると寒くなる少しでも暖かいように風呂は中置にする。

 炉:冬季11月から炉のお手前になる、11月はお茶の正月で今年の新茶をいただく。 3月になると吊り釜になる。

風炉
   本来無一物(ほんらいむいちもつ)
  本来無一物(ほんらいむいちもつ)




風炉
   無事是貴人 (ぶじこれきにん)
  無事是貴人 (ぶじこれきにん)



  Home >きーさんの茶道 >茶道用語 <Top>
inserted by FC2 system